ときめく瞬間、それはLC-A+だから撮れた世界 by 水野景子

LC-A+ を愛用する水野景子 がカメラ片手に想うがままに歩いて巡り逢った風景や、街角で出逢った人々の姿をありのままに”トキメク瞬間” をフィルムに納めてきた。

彼女がLC-A+で撮影した写真たちは富士フイルム、ポートフォリオレビュー/アワード2022を受賞し、東京と大阪の会場で展示がされました。展示の内容についてもお話しを聞いてみました。

自己紹介をお願いいたします。

水野景子
岐阜県在住
愛用カメラはLomo LC-A+
2010年ワーキングホリデーでニュージーランドへ行ったことを皮切りに日本で看護師をしながらイギリスやアイルランドへの語学留学やイギリス福祉ボランティアの経験を果たし、ヨーロッパ諸国を旅してきた。カメラ片手に想うがままに歩いて巡り逢った風景や、街角で出逢った人々の姿をありのままに”トキメク瞬間” をフィルムに納めてきた。

・富士フイルム、ポートフォリオレビュー/アワード2022 受賞
・2023 3-5月 富士フイルムフォトサロン 東京、大阪にて写真個展”Tokimeki”moment 開催

写真を始めたのはいつごろですか?またそのきっかけは?

学生時代に使い捨てカメラで思い出写真としてよく撮っていたのを覚えている。その後デジカメが登場し使い捨てカメラの後任として使っていた。LC-A+と出会ってからは2010年より海外の写真を撮り始めたのをきっかけに、ロモの魅力にどっぷりはまり、いつのまにかデジカメは手放し、いつもLC-A+を持ち歩きトキメイた瞬間に撮り続けている。

ロモのLC-A+と出会った経緯を教えてください。

約20年前にトイカメラブームがあり、その時にトイカメラの存在を知った。雑誌でロモグラフィーをはじめ様々なトイカメラが紹介されていてそれらの作品集をみて素敵だと思った。特にロモグラフィーの作り出す世界観に惹かれていたのを記憶している。そんな時たまたま入った雑貨屋さんにLC-A+を発見し即購入。それ以来、私の素晴らしい相棒!

好きなロモのフィルムがあればぜひ教えてください。

ロモのフィルムはLC-A+との相性抜群でどれも好き。特に、Lomography Color Negative 800 と、今はなきLomography X-Pro SLIDE 200がお気に入り。

800は色味の深みがあって好き。シーンを選ばず使いやすく、光の具合で表情がさまざまで面白い。

200はなんといっても、200が創り出す色味。レトロでノスタルジックさがより印象強く表現される。フィルムカメラの魅力を前面に押し出す、けれどくどくない、素晴らしいフィルムだった。また、最近のものでは、LomoChrome Purpleも面白く独特の世界観に魅了された。

このデジタル時代にフィルムで撮る理由を教えてください。フィルムでしか得られないものや感覚があれば教えてください。

デジカメは何度でも気軽にシャッターを押し、気に入らなければ修正、消去できて便利だけど、フィルムにはワンショットの重みがあってイマココ瞬間を感じることができる。また、たまたまセットされていたフィルムとの一期一会も楽しい。

撮って終了ではなくずっと楽しいが続くのも魅力。ピンボケも味になるし、構図だって気せず、ありのままの瞬間が表現ができて楽しい。
フィルムによって色味の印象もさまざで実に面白く、それぞれにストーリー性があり奥深さを感じる。例えば、ノスタルジックで懐かしい様な、パキッと鮮やかでテーマパークの様な、ドリーミーで夢の中にいる様な、これぞ美しい地球の色味と思わせてくれる様な。この世界観はデジタル+フィルターをかけても限界があると思う。

普段はどのような被写体を撮りますか?その時に意識していることはありますか?

ゴールデンルールの”Don’t think,Just shoot!
自分の中の”トキメキ”が私の中でシャッターを切る瞬間。自分の感情に従って、好きなように撮りたいものを撮る。

例えば、可愛いと思ってキュンとなった時、美しくてこの瞬間を残したいと思った時、ただただ楽しい時、好きだなぁと感じた時など理由はシンプル。特に海外では、日本で見られない様な瞬間やクスッと笑えるユーモアに溢れていて、unusualな視点が面白くてシャッターをきった。時には話しかけてストリートスナップを撮らせてもらうこともあって、基本はワンショットで一期一会を楽しんだ。また写真展をやってみて、人物が写っている写真が多く、人を撮るのが好きだという発見もあった。

自分にとって"良い写真”とはなんですか?

まずは根本的に自分で撮った写真は大好き。良いも悪いもなくて、時にピンボケも味になり整っていない構図でも味になったする。ありのままが面白い。

特にお気に入りは、人の表情や動き、または景色が生き生きとリアルに感じる時。その時のフィルムとの組み合わせにより想像以上にマッチングし、より世界観が表現できた時。など、出来上がった写真をみてトキメイた時。

今回の展示のテーマ(特にときめき)や、経緯、またこのレイアウトになった理由をぜひ教えてください。

今回のテーマは”Tokimeki”moment

私が2010-2020に海外に行ったときに撮り溜めだ写真がメインの展示。コロナ禍になった当時しばらく海外にいけないのをきっかけに立ち止まって見ると沢山の写真が溜まっていた。これまで1人で楽しんできた写真だが、このタイミングで何か形にしてみようと思ったことと、専門家からみて私の写真はどんな印象なのか率直にきいてみたかった。そんな時に富士フイルムのプロジェクトに応募、入選となった。特に海外での経験、シャッターを押す時の感情を一言でタイトルにした。
沢山の写真を飾ることにより、より楽しさが見る人に伝わる様にしたかった。東京展、大阪展でもレイアウトを変え、見る人に飽きさせない工夫をした。流れで見た時にストーリー性があったり、写真スポットを作ったり、塊ごとに雰囲気を変えたり、組み写真ごとにテーマがあるなど沢山の仕掛けをした。
(レイアウト案は、推薦写真家: 尾仲浩二さんのアドバイスによる。)

今回の展示ではまるで小さなロモウォールのように9枚の写真を組んだレイアウトがありましたが、その意図を教えてください。また、水野さんの作品を見た方の反応もぜひ教えてください。

沢山の写真を見せようと思った時、ただバラバラに単写真で飾ることもできたが、より沢山の写真を楽しく見せるため組写真の案がでた。さらに、各パネルごとテーマを決めて、数ある写真の中から組んでいった。テーマがあることで全体的なバランスもよく、見る人にはテーマを探してもらう参加型写真展となり、楽しんでよりじっくり見てもらう工夫となった。
(推薦写真家: 尾仲浩二さんのアドバイスをうけながら。)

反応は、楽しいから撮るという写真の原点を教えてくれる作品、見る方が楽しむことで作品がより輝きだす、古き良きロモの時代の写真、出会い頭を逃していない生きた作品、フィルム写真の良さが全面にでて色味が美しい、また写真を始めたくなった、素直さと楽しさが伝わってきてた、元気になった、まさにトキメキパワースポット、などなど皆さんの感想や笑顔が印象的だった。

写真は見る人によってその見方や感じ方が違うと思います。水野さんは写真家として感性の相違をどのように捉えていますか?

今後写真家としてどのような活動をしていきたいですか?

国内外問わず写真展を開催したい。
多くの方に見てもらい、トキメキが循環して誰かの何かのきっかけになったり、1人でもハッピーな気持ちになってもらえるなら嬉しい。そしてフィルム写真の良さ、とくに愛用カメラであるLC-A+の世界をもっと知ってもらいたい。
大好きでお世話になっているロモなので、
もっとロモユーザーの皆さんと繋がり、例えば全世界にいるロモフレンドとも交流がもてていろいろな国でLomo-walkしたい。
ロモウォールをつくりたい。
ロモらしい写真集をつくりたい。
作品の展示以外でも、ロモ写真を使って作品を作品化したい。
などなど活動したいことは沢山あるが、
活動の軸は、好奇心をもって自分の感情に従って、トキメイたものを撮る。つまり楽しく写真を撮り続けていくこと。

最後に一言お願いします!

心のままにシャッターをきる。
そんな”Tokimeki”な私の世界を完璧に表現、時にユニークに、時に想像以上にみせくれるLC-A+が大好きです。
好きや楽しいを続けると、テクニカル的なものやこうあるべきという概念を超越し、想像以上の世界に出会うことができる。
ロモグラフィーさま、ありがとうございます。今後ともよろしくお願いします。

素敵なお写真とインタビューのご協力ありがとうございました。
水野景子さんのインスタグラム のフォローもぜひお願いします!


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written by kota_97 on 2023-05-31 in #culture #people

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